「産直野菜の洋食屋 日本橋二丁目ダイニング」に行ってきました。
待ち合わせの時間は8時半。
店主の村上由紀さんとは、
ジムのレストラン部門を辞められて以来だから、
ほんとうに久しぶりの再会。
ゴリちゃんが会わせてくれました。ありがとね。
ここは、産地直送の野菜や、築地で仕入れた新鮮な魚介類、
育ちのはっきりしている鶏や豚や牛を使った洋食を
たっぷり出すダイニング。
ワインなんかもBIOが多いですし、
料理もお酒も、値段がすごく安い。
大丈夫なのというくらい安いです。
村上さんは「食養生」という会社をなさっている食の専門家で、
こんな著作もあるかたです。
おいしいものをつくる人って
(調理という意味でも、プロデュースという意味でも)
なんとなくカンでわかるんだけど、
村上さんはまさしくそんなひとり。
予想通り、いただいた料理すべて、
ほんとうにおいしいものでした。
くっきりとした輪郭のある、
どちらかというと家庭的と言われるような強めの味付け。
素材を損なうことなく調理されていて、かつ、ヘルシー。
たいへんおすすめです。ぜひ行ってみてください。
酒飲みも、ごはん食いも、どっちも満足するはずです。
▲これは野菜のグリル。塩は、イギリス産の海塩で、
茶色いほうは燻製塩。そのまま食べてもおいしい塩です。
蒸し鶏はゴリちゃんの好物なので、陰膳に。
陰膳っていうのは、旅立った人の無事を祈って
留守宅の人が供える食膳のことです。
‥‥といいつつ、ちょっと供えたあとは
遠慮なく、ぼくがいただきました。
待ち人来ずの、ひとりの食事。
炭水化物こそ食べてないですけど、大量です。
スパークリングワインも1本くらい空けたんじゃないか。
そして村上さんと、ゴリちゃんの話をたくさんしました。
話すたびにくっきりとゴリちゃんのことを思い出して、
でも、もう、いないんだよなと思うと、
胸を突かれたような痛みが走ります。
あいつが消えてなくなっちゃったということが
どういうことなのか、いまもうまく理解できずにいます。
くやしくてかなしくてさびしくて、会いたくて、
‥‥でもおいしくて、
泣くは飲むは食うわの、ほんとにもう妙な客になっちゃって、
村上さんごめんなさい。泣きすぎでしたね。
「ほんとうに、あいつのことを、愛していたよね」と、
あんなゴリラ男にかけるにはもったいないくらいの、
しかも面と向かっては言えないような(言うかよ!)言葉ですが、
それがきのうの、ぼくらの偽らざる気持ちでした。
もう、2週間になるんだな。
こころのスピードと、じっさいの時間の進み方が、
なんだかちぐはぐな感じです。
また、会いましょう、この店で。
【日本橋二丁目ダイニング】
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-15-3 B1F
Tel. 03-3274-6776
営業時間:11:30-15:00、17:00-23:00
定休日:土日祝日