ひさしぶりに(たぶん2年ちかくぶり)に
オステリア・ナカムラへ。
中村直行さんという40代なかばの料理人と
奥さまの幸子さんがふたりで切り盛りしている
六本木の、ちいさなイタリア食堂。
同じ六本木内で移転して、新装オープンしてから
なかなか行けなかったんだけど、
ふるいともだちを囲んでの3人ごはん、
緊張せずたのしくテーブルを囲める店ということで
ここを選びました。
正解、正解。大正解。
大きなテーブルひとつ分くらい広くなったお店、
でも、お会計のお皿なんかも昔のままで、
もちろん中村夫妻も、メニューも味も変わらない。
「焼き」が得意な中村さん、
焦げる寸前、くらいの強気の調理で、
口にはこぶたびに元気をもらっているみたい。
幸子さんはあいかわらずサービスに徹していて、
たぶん彼女にとっては当たり前のことなんだろうけど、
オーダーのメモをいっさい取らず、
けっして間違えることなく頼んだ人の前に皿を置く。
ワインのアドバイスも的確で、タイミングもばっちり。
オープンキッチンでもくもくとひたすら火に向かうご主人と
ごくごく短い会話のやりとりで
的確にサービスしていく。
キッチンとフロアを言ったり来たりの男の子がひとり。
「やっとうちも新人くんが来てくれました」
と、幸子さんがうれしそうに話す。
いい料理人になってください。
きもちのよい時間とおいしいごはん。
いろいろあって、しばらく元気がなかったというKさんも、
いっぱい食べることができてて、よかったです。
あれだけ食べられれば大丈夫。
ちなみに、ぼくとそのKさんは大学1年のときからのともだちで
いっしょにバンドをやっていた仲。
同席のYさんとKさんは、Kさんの参加していた劇団のメンバー。
ぼくとYさんは「ほぼ日」以後のともだち。
そんなふうにつながっていたんだけれど、
でも3人でという機会はなくって、
みんな40代になってからこうして会えた。
悪くない。