午後、りえこさん宅(兼アトリエ)におじゃま。
コーヒーをごちそうになりながら、
よもやまばなし。
マレ‥‥というか、ポンピドーセンターに近い商店街なれど、
奥にはいるとたいへん静かなアパルトマン。
午後からゆうがたにかけて、
マレからバスチーユのあたりをうろうろ。
バスチーユの周辺は、庶民的でたのしいエリア。
MONOPRIXという、西友みたいなスーパーに入り、
安い日用雑貨を見る‥‥が、買うには至らず。
かわいいものがけっこうあるんですけどね。
タッパとか。
自分用のおみやげにどうかなと思いつつ、
なんとなくやめる。
暗くなってからもういちど待ち合わせて、
Miller et Bertauxという、
りえこさんが仕事をしているブティックに
おみやげ(おせんべい)をもってお邪魔、
ミントティーとチョコレートでお茶。
あしたからセールだそう。
ちょっとほしいものがあるんだけど
どうしようかなあ。
りえこさんのともだちの小野さんという、
テレビ関係の人が遊びに来ているというので、
いっしょにごはんをたべることに。
小野さんが借りている、
フランス人スチュワード君のアパートでワイン会。
サンポールのMONOPRIXで、野菜やハムやチーズ、
パスタなどの食材をたらふく買い込み、
ちょっと安めのワインやであるNICOLASで
おすすめしてもらって白1、赤2を買う。
リヴォリ通りで、向こうから歩いてきた、
ちょっとへんな目をした青年が、
瞬間的に、ジャックナイフをとりだすのを見る。
さいわいそのまま通り過ぎたけど、
あれは物盗りなのか。
あまり「刺して盗む」とか、
通り魔的な犯行はパリでは聞かないというけどなあ。
小野さんの借りている部屋は、
とっても、なんというか、
「えんじ色」とか「金色」とか「ろうそく」とか
「ぬいぐるみ」「鏡」「写真」がいっぱいあるような、
そんな、つやっぽいインテリア。
ベッドにまで電飾が。すごい。
次に来たとき借りる?
と、言われたけれど、
ちょっとぼくには居心地がわるいかもしれません‥‥
さてさて、ワイン会。
チーズやハムの、うまいことうまいこと。
「とんそく」(のハム)もあって、
日本で食べるよりもあっさりしていて、
塩気はほとんどなく、といって獣くさくもなく、
おいしい。
マイユのマスタードで食べてみた。
正解。
スパゲティ・カルボナーラを、〆につくって、おひらき。
はじめてタクシーに乗って帰る。
「リシャール・ルノワール通り37番地をおねがいします」
と、フランス語で言ったんだけど、
おもいっきり「rue」と「boulvard」を間違えて伝えてしまい、
見たことのない通りで「ここですよ」と。
ちがーう。ていうか、ぼくがまちがえました。
さいわい、遠くはなかったので、すぐ着きました。
ふうふう。