アルフレッド・ダンヒル銀座本店の
オープニングレセプション。
この立派な英国紳士のブランドのお披露目に
縁のない(まったくない、実にない!)ぼくが
なぜ招かれたかというと、
いつも行っている床屋さんの担当の理容師さんが、
ここにできた「THE BARBER at ALFRED DUNHILL」の
店長になったから、です。
ぼくが通っている床屋さんは西新宿にあって、
撮影の合間の時間にひょこっと入ったのが縁、
とてもすばらしい(腕も、人柄も)理容師さんに出会って、
それからずっとこのかたにお願いしてきました。
ぼくはショートカット‥‥ベリーショート、ですが、
それでも「もうちょっと、ここをこう」というのがあって、
まずそのニュアンスが通じて、
ものすごく微妙なリクエストにも
ばっちり応えてくれる。
いつもにこにこしていて、
小柄だけどタフで、とてもきもちのいい女性です。
その人が、ここの店長になりました。
さてダンヒル。
ここ銀座本店は3フロアからなる路面店で、
コンセプトは「HOME」。
「ようこそ、彼の新しい家へ」ということで、
お出迎えは番犬のブルドッグ君。
中には、数々のダンヒル製品がならぶ中に、
バーもあるし、ラウンジもあるし、
もちろんオーダーメイドサービスも、
メンテナンスサービスまである。
さらに、ロンドンのアンティークショップを
ごっそり持ってきちゃったそうで、
アンティークとヴィンテージの鞄や調度品が
並んでいたりする。
ちょっと見せてもらったけど、
たいへん状態がいい鞄で、
どんな英国紳士がこれを持ってたんだろうなと
考えるだけでも楽しい。
‥‥もちろん、まったく似合いませんけれど。
そして、そんななかに、
床屋さんもある、というわけです。
なるほど、英国紳士の身だしなみ、ですね。
この、床屋をつくっちゃうという発想そのものが、
かっこいいなあ。
ということできょうのレセプションでは
「ワインを飲みながら、ネイルケアをしてもらう」
という、まったくもってHOMEなおもてなしを
受けてきました。
こんなHOME、ぜったい手に入らないし
手に入れようなんて、きっと、思わないけれども。
生まれも根性も、着てるものも、
ストリートだと思ってるぼくですけど、
(コム デ ギャルソンって永遠のストリート、
人と時間の行き交う道端の服、だと思う。)
床屋だけはこのHOMEに招かれることにしましょうか。