「趣味はドライブで恐山に行くことなんですよ‥‥イヒヒヒ。
このカーナビも恐山が目的地」
と言う骸骨のような運転手に遭ったこともあるし
「にいちゃんいい肉付きだね、
ホープ軒でラーメン御馳走してあげようか」
というデブ専でおじいさんの運転手に遭ったこともありますが、
さっき深夜帰宅で乗ったタクシーは、
助手席が紙袋とビニール袋でいっぱいでした。
車内は、ブルーシートハウスのにおいでした。
ホームレス?
あまりにすごいので、窓を全開にしたんだけど、
中の空気がかきまわされるだけ!
くっさーい!
気を紛らわそうと携帯でミクシイを見ていたら
「メールですか! 音、ちっちゃくしましょうね、
集中できないですもんね!」
って、いい人!
いい人だけどくさい!
見たら、髪は、打ち上げられたわかめのよう。
やっぱり、ホームレス?
「すっかり秋ですね。涼しいですね!」
いい人だけど話しかけないで〜。
よけいに息しちゃうでしょ!
まるで箱乗りのように窓から顔を出すようにして
なんとかこらえつつ、帰宅いたしました。
あれはなんだったんだろう。
タクシーに住んでるホームレス運転手なのかなあ。
でも個人タクシーじゃなかったんだよなあ。