尊敬する高阪TK剛氏のALLIANCE SQUAREへ所用があって。
オープニングパーティ以来ですね!
「あのときは肉をごちそうさまでした!」
そうだ、そのときはお祝いに
弊社社長が肉をお持ちしたんでした。
どうやって食べました。
「生で」
‥‥生。あれはたしかすきやき用じゃ‥‥。
「ぜんぜん食べられますよ!
生がいちばん元気がつきます。
回復には、生肉です」
そうか。ぼくも生肉好きですけど、
たしかあれは3キロあったかと。ぜんぶ?
「ぜんぶ生でいただきました」
‥‥けもの。
さて道場に入ると、吉田秀彦さんやら、
そうそうたる顔ぶれが、
スパーリングを終えて肩で息をしている。
たいへんな匂いがしている。
こうして独立するまでは、
TKの道場はトータルワークアウトに併設されていて、
そのときよくこの匂いには、困っちゃったものだ。
「すごいよね」「すごいですね」と
トレーナーとよく話したっけ。
どうすごいかというと、
「人の匂いではない」んだもん。
動物園のゴリラ舎。厩。ライオンの檻。
あるいは、ブリーダー宅の巨大犬小屋。
はっきりと、それは、けものの匂いである。
かねてから疑問だったその匂いについて、
今日はTKにちゃんと訊いてみました。
すると驚くべき答えが!
「スパーリングといって、
実戦練習を、本気でやったときにだけ、
こういう匂いになるんですよ。
不思議なんですけど、
ふつうに筋トレしても、
型の練習しても、こうはならないんです。
でも本気で戦闘態勢というか、
その気分でやったときにだけ、
この匂いになっちゃうんですよね」
へえええええ!
つまりだ。人間が「けもの」だったころに
生と死の戦いの場において発していた匂いなわけである。
フェロモンではない。
だって戦闘中にフェロモン出してもしょうがないもんな。
そして動物園に共通しているということは、
特定の動物の匂いではないんだろうな。
やはり、陸上のほ乳類‥‥つまり結局のところ、
「けもの」の匂いなんでしょうね。
その匂いにいつも包まれているから、
逆に、フェロモンも強く発達したのでしょうね。
あの匂いに欲情するとはとても思えないし。
犬もシャンプーしないとその匂いになっちゃうけど、
あいつら、やっぱり野性なんだなあ。
そして自分もそういう匂いを出す可能性があるのかどうか、
知りたいような知りたくないような、
知らないままでいいような。
さてその日の夕食はもちろん
「馬刺し」に「さくら丼」。
趣味が悪い? 回復したかったんだよ。