ワハハ本舗の公演「梅ちゃんの青い竜宮城」を堪能したあと
打ち上げにさそっていただいたので、ちゃんと出てみた。
二次会までたっぷり、久しぶりにみんなと話す。
ほんとは最後までつきあおうと思ったんだけど深夜2時で脱落。
というのも、若手‥‥というにはそれなりにトシの芸人さんの隣で
「ヰタ・セクスアリス」な話を聞いていたら、
あまりに壮絶で、ものすごくて、とんでもなくて、
理解するとかしないとか以前にただただ驚いちゃって、
それが「過去」の話だけにとどまらず
「いま」につながっている話で、
その人がすぐ隣でふつうに「そのこと」を喋っているわけだ。
それはぼくがもうちょっと道徳的な人間だったら
怒り出してしまうかもしれないくらいの話で、
珍しくたくさん呑んだ酒もどんどん醒め、
呑んでもまったく効かなくなり、
完全にしらふになって、「お先に‥‥」とつぶやいて
驚いた顔のまま帰ってきました。
よく「事実は小説より‥‥」って言うけど、そんなレベルじゃなく、
人の性欲っていうのはかくも複雑で深く、
しかし本人にはいたってそれがまっとうなものだから
余計にわけがわからなくなりました。
しかし一言で表す言葉はなく。ああ何を書いてるんだろう。
世の中には「カテゴライズできないこと」
「言葉にならないこと」っていうのが
まだまだいっぱいあるんだろう。すごくいっぱいあるんだろう。
そして深い性の闇も、そこにあるのだろう。
心がいたむのは、その闇で人知れず
泣いている人がいるかもしれないということを知ったことだが、
‥‥いや、これ以上なにも書けなくなりました。
自分はこれでいいのだと思いました。
ぼくはとてもシンプルな世界に住んでいる。
それは「ぼくはきみがすきです」という世界で、
その世界をぼくはかなり愛しているということが
よくわかりました。ああ。