ウインドウ・ショッピング、というよりも
知った顔の店員と喋りに、という感じなんだけど、
久しぶりに洋服屋を何店か回ってみました。
7月の頭というのは、早い店はセールを始めている時期、
つまりもうじき秋冬ものの新作が出るという時期。
そしてパリでは、
来年の春夏物のコレクションが始まっている時期。
店員さんも「わさわさ」している感じです。
セールをやってる骨董通りのHAPPY ARMY STORE。
定価じゃちょっと高いなあ‥‥と思っていた
パッチワークの迷彩の傘(でかくて重い)と
パッチワークのパラディアムのバギーシューズ。
この半年の限定ショップももう終わりで、
仲よくなった店員のキベ君は、
アトリエ勤務になるということで
店頭で会えなくなるのが残念。
いい商品つくってください。
このHAPPY ARMY STORE、
バーゲン会場として使われている様子が、
いままで一番イキイキして見えるのがちょい淋しい。
ちなみに、7月末からコレットと
コム デ ギャルソンのコラボショップになるということ。
ここでしか入手できない商品のみで構成されるらしい。
プラダとコム デ ギャルソンのコラボレートも
あるんですってよ。
伊勢丹メンズ館。
すっごく(「っ」が大事)カワイイ、半そでシャツがあって、
それは夏物が出始めたときから
いいなあいいなあと思っていた一枚であった。
なにしろ高い! ので諦めていたのです。
しかしまだ売れ残っている‥‥。
セールいつから? ふうん、9日かあ。
でもその店は、セールの日、行列ができちゃうことで
有名な店なのです。
そんなもん、並んでられっか!
でもきっとそんなのセールになったら売れちゃいますね。
ということで、秘策を講じる。入手できますように。
「CORNER」で
店長のカワモトさんから、次の秋冬物について訊く。
あまりにいつもスゴイので、セール以外では
まず買ったことのない川久保玲の「HOMME PLUS」の
秋冬物を写真で見せていただく。
‥‥す、すごい!!!!!
着ている自分を想像するに、よくわからない。
あまりにも、よくわからない。
似合う自分も、似合わない自分も、想像できない。
ので、「着てみたい!」と思ってしまった。
写真でいちばん興味を魅かれたジャケットは
1点のみの入荷で、しかももう予約が入ってやんの。
出遅れたか。
でも同じ形で素材違いがたくさん出るらしいので
ともかく新作が出たら見に行ってみようっと。
ちなみに形は「テーラードジャケット」でした。
もちろんふつうじゃないんだけど。
「新宿タカシマヤ」に、
異動になった、仲のいい店員サワグチさん(女性)に会いに。
あ、いたいた。暇そう‥‥。
伊勢丹の混雑に比べ、あまりに。
1時間ばかり喋る。その間、客なし。大丈夫か。
でもおかげで、秋冬物のデザイン画を
たっぷり見せてもらうことができました。
ひゃああああ。またこんな!!!!
ちなみにここ(コム デ ギャルソン・オム)は
たいへんベーシックなブランド‥‥と
言うと、違うって言われそうだけど、
ぼくにとっては「コンサバ」です。
びっくりしたんだけど、
「いち押し」の商品は売れ残っても
セールに並べないという強気。
「これセールになる?」
「なりません」
「これは?」
「それもならないんですよ〜」
「じゃ、これも?」
「そのあたりは、全部、なりません」
ほ、ほう‥‥。
これはどういう意味なんだ。
定価で買ってくれた人のためだけのもの。
定価でこれを評価してくれた人へのおもてなし。
いわゆる流行商品のラインではないというプライド。
愛?
ちなみに、川久保玲さん自身が愛用する
女性ものの「普段着ブランド」である
ローブドシャンブルは、
かなりの割合で「セールにならない」のだそうです。
逆に、そのシーズンごとに強く個性を打ち出す商品は
遠慮なくセールにかかるみたいです。
さて、パリコレ。
サイトで見学。
ゴルチエのテーマは「結婚させろよ」。
‥‥こ、こう来ましたか。
雄弁だなあ。政治よりも。
渡辺淳弥は「アウトドア」。もちろん大好きな感じなんだけど、
定番的というには、シーズンごとの切り替えが激しく、
冒険というには、焼き直しのような気もする。
この方向で定番化していくのかなあ?
大好きなデザイナー
(デザイナーのなかでは世界一好きだ!)だけに
息切れしないでほしいと思う。
川久保玲は「ピンクと花」。
こりゃまたすごいなあ。着れないなあ。
ベルンハルト・ウィルヘルム。
「パークハイアットに泊まると、
寅壱でドカ買いしていく
デザイナーがいる」
とは、よく聞いていたが、あんただったのか。
この人、レディスは「夢見るゆめ子さん」みたいに
メルヘンなはずなんだけどねえ。