リスボン空港内のカフェを夜から早朝にかけ3軒ハシゴし、
なんかいろんなものを食べ、
(鴨の炊き込みご飯食べました。これもポルトガル料理だそうです)
お茶やコーヒーも飲んでがばがば。
家主に電話をかけつつ(けどいつもボイスメール)、
8時になって開いたビジネスセンターに
これまたプライオリティパスで入り(ありがとうパス!)、
シャワーを借りて小休止。ふーっ。
それでずいぶん気分が軽くなり、
9時になったから、電話はつながらないけど、
もう行ってもいいんじゃないかということで行動。
タクシーバウチャーを買って目的地へ。
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着いたら、目の前のよろず屋のおじさんが
やたら親切にしてくれて
宿のドアをノックしてくれるものの
返事がない。
隣の家のおばあちゃんがパジャマというか部屋着で登場、
「女の子が管理人でいるんだけど、
いつも遅れてくるのよ。
こうして待たされる人、いっぱいいたわ」
というようなことを言う。
「でも大丈夫よ、時間わかってるんでしょう」
いや、そうじゃないんです。
ただロビンさんには伝えてあって。
「ロビンさんは家主で、管理は女の子、
ロビンさんから女の子に言ってるんだけど
ぜんぜんだめなのよね」
というようなことを言う。
そうこうしているうちに雨が降ってきた。
「うちにいらっしゃい」
「いや、こっちに来るといい」
とまた親切にしてもらい、よろずやの軒を借りる。
そして宿の建物内に住んでいる人が内側から鍵をあけてくれ
部屋じゃなくて踊り場までは入ることができた。
でもこれじゃあなあ。
そしたら来た、女の子。
快活で英語もよく話すもののなんだかちょっとお調子者のような子。
どうやら大家さんからこの子への伝達がどうかしてたのか
伝達はしてたのにこの子がいいかげんなのか
(おばあさんの意見は後者)、まあ、どっちでもいいけど、
ともあれ部屋に通してもらえたのでいいとしよう。
10時すぎ、なんとかかんとか自分たちの部屋ができました。
悪気はないのになんだかとんちんかんで
ちょっとずつ妙なことが起きる。
ひとことで言うなら「落語か!」ということでしょうか。
●
荷物を拡げるのも早々に、買い出しに。
最初、川べりの市場に赴くも、
本気の市場で、肉とかキロ単位みたいだったのでやめて、
食料品をそろえに郊外のショッピングモールへ。
腹ごしらえにブラジル風の焼き肉盛り合わせみたいのを食べる。
めちゃくちゃうまい。
いや、めちゃくちゃというのは言いすぎかもしれないが
かなりうまい。
そして人が多い。
勝手な印象だけど、みなさん落ち着いていてインテリジェンスがあり、
美男美女ばかりなんですわ。しかも親切。
そして食べ物がうまいと???
なんだこの国。
食料品をどっさり買い、戻る。
ところが鍵が開かない。
1F玄関はけとばしたら開いたが
3Fの自室はどうしても鍵があわない。
‥‥またか。大丈夫、これは落語。
なにかあったら言ってねと言ってた女の子に電話。
強く回せ、強く押せ、
‥‥というのだがななかなできず、さすがにイライラ。
しかしここまでさんざんトラブっても
なんとか回避してきたではないか。
結局、鍵をあけたあとさらに「ぎゅっと右に」押し込むと開く、
というコツがあることがわかる。
説明してくれよなあ。
●
気を取り直して夕食。
サラミ、フレッシュチーズを並べ、
きのこをペペロンチーノみたいに炒めたのをつくり、
たこのオイル漬け缶をあけ、トーストを焼いて、
あとは安ワイン。
これでじゅうぶん。
すべてちゃんとおいしい。
量はなくても一杯のワインと仲間がいれば
こういうもので満足できるのか‥‥。
「武井さんは食べ物に支配されてるんですよ。
食べ物を支配しているつもりなんだろうけど」
などと言われつつ。
ちょっと野菜が足りないのはあした補なおう。
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ということでこちら現地時間夜9時前ですけど、
まる48時間くらい寝てないですから今日は早く就寝します。
目がかすむと思ったらコンタクト入れっぱなしだったよ!
トラブル続きのリスボン初日でしたが、
(ほかにも、地下鉄と市電、どちらも逆方向に乗って
とんでもないほうにいくとか、
咽喉からからで買ったコカコーラゼロが
「あたたか〜い」と表示したほうがいいくらいぬるかったとか、
同行者がシャワーカーテンを破壊したとか、
パスタゆでようと思ったら鍋がなかったとか、
まあ、そんなこともありましたが、小さい小さい!)
なぜだかとっても楽しんでおります。
気温は東京の秋口くらい。
Tシャツ1枚は寒いけど、
長袖Tに軽いくびまきくらいで大丈夫。
けどこっちの人は冬だ冬だという感じで
毛皮着てるようなご婦人もいます。
明日大晦日? ありゃ。どうしようかなあ。