リスボンに着きました。
家を出たのが朝7時半、
フランクフルトでけっこう長い乗り換え時間を経て
(しかもリスボン往き遅延)
到着したのがこちらの深夜、
日本時間で午前11時くらいかな、だったので
なんだかなんだ丸一日以上移動にかかっております。
そしていまどこにいるかというとリスボン空港。
借りた宿がアパートメントタイプで、
いわゆるホテルのフロント的なものがないらしく
夜中の1時半にタクシーで乗りつけてみたものの
玄関にはしっかりと鍵、
なかは真っ暗、電話しても出てくれない。
‥‥寝てるよなこれは。
ということで、運ちゃんがホテルとろうかと
言ってくれてはいたものの(ポルトガル語で)、
24時間空港だから大丈夫だろうと
ひとまず空港に引き返し(ポルトガル語で)、
終夜営業のカフェでサンドイッチとコーヒーで軽食をとりました。
つまるリスボンには着いたものの
まだあたたかいベッドにはありつけていないというわけです。
ふう。
なんだかバックパッカーみたい。
成田空港では「さくらラウンジ」が使えたし
フランクフルト空港では「プライオリティパス」という
カード会社が発行してくれた「世界じゅうどこの空港にも
使えるラウンジがありますぜ」というカードで
「アドミラルズクラブ」に入りこみ
チョコレートむしゃむしゃ食べて居眠りするという
オトナっぷりだったのに、なんじゃこりゃ!
でも「こういうのも楽しいんじゃない???」
と鷹揚に構えるのが旅の連れでよかったです。
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さて時間は戻りまして。
さくらラウンジの軽食も
成田からのCクラスの和食の機内食も
たいへんおいしかったけど、
腹いっぱいになるのは避けてフランクフルトへ。
乗り換え時間がたっぷりあるから、
ここでフランクフルトソーセージとビールを飲む!
と考えていたからです。
ところがEU内の乗り換えターミナル内には
たいした店がない。
ということでいったん外に出る(つまるドイツに降りる)ことにして
広い空港内をうろうろして
フランクフルトソーセージが食べられる店をみつけました。
はたしてフランクフルトにおけるフランクフルトソーセージは
美味かったのかというと、
これが美味かったのですね。
茹でた細い(太くはない)、
きめのこまかいソーセージに
辛子、じゃがいもとたまごのサラダがついてるだけ。
べつにたいしたもんじゃないけど、
くたびれた首・肩がすっと楽になる美味さでした。
同行者はニュルンベルクソーセージ。
こちらは「粗びきハーブソーセージ」みたいなもので
煮てなくて焼いてた。つけあわせはマッシュポテトと、
あったかいザワークラウト。これもうまかったです。
ビールに合いますね。
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そうだ、機内ではアレ観ました。
「瞳の奥の秘密」。
観たかったんだよー!
見逃してたんだよー!
そして、これ、とても面白かった。
張り巡らされた伏線的な演出、
ブレのないキャラクターたちがおりなす
重層構造の人間ドラマ、
そしてミステリーとしても「はっ!」とするラスト。
アメリカ的な「どうだうまいだろう」という感じではなく
「ああ人の運や縁やどうしようもない運命って」
とやるせなさ満載ですすんでいくところもよかったです。
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ということでまだリスボン朝の5時、
だんだん空港には活気が出てきました。
外は大雨が降ったりやんだりです。
もう2時間くらいしたら、宿に電話してみよう。
起きててくれ。