GWさいごの3日間、
京都経由で徳島の出羽(でば)島というところに行ってきました。
京都は、ネクタイ締めて天皇賞の観戦。
こんなに馬の近くまで行けたのは
同行者のおかげです。ありがとうございます。
で、‥‥はずしました。
もともと競馬はあかるくありませんから、
「各紙の予想データで分析か、
知り合いの詳しいのに聞くか、
じぶんのカンに頼るか」なんですけれど、
負けたときのスッキリ感がもっとも高いのは、
いちおうデータを分析した上で、
それをあえてやめて、カンに頼って決断するという方法。
どうせ負けるんなら、気持ちよく、
いっしょうけんめい応援しながら見れるように、
自分の気に入った馬や、番号や、名前や、騎手で、
決めるというものです。
前回、データに頼ったら全敗だったので、
今回はこの方法にしました。
だから負けても楽しいです。
‥‥と、思うことにしよう。
高速バスで徳島市へ、さらに阿南市という
発光ダイオードで有名なところまで移動、
そこのビジネスホテルに一泊して
翌朝、牟岐町の港から大生丸(おいけまる)という
連絡船で出羽島へむかいます。
京都に寄り道したとはいえ
一泊して行く島だと考えると、
ものすごく遠くまで来た感じがします。
出羽島は、人口188人というけれど、
もしかしてもっとずっと少ないのではないかなあ‥‥
と思うような、おじいさんとおばあさんばっかりの島です。
ほとんど人が歩いてない!
島にひとつあった小学校は去年廃校になったらしい。
車も一台もない。バイクもない。
各戸に二輪や四輪の押し車があって
それで生活用品は運搬されています。
集落は港のまわりにひっそりと、ひとつだけ。
古い家ばかりだけれど、
人が住んでいる家は手入れがゆきとどいていて
とてもきれいです。清潔感がある!
まいにちまいにちをきちんと生きているひとならでは清潔感です。
(じぶんの暮らしを猛省。)
さてなぜこの島に行くことになったかというと、
そこに、ことし4月に、年長のともだちの、
同級生のお兄さんの、むかしの部下というかたが
自宅とは別に、釣りのための家と船を買ったというので、
そのお家の「初・泊まり客」として遊びに行こう、
というツアーがあることを知り、
参加させてもらったのでした。
連絡船に貸布団や生活物資を積んで、
引っ越しみたいに移動しながらの、島での一泊二日です。
この日は、雨がぱらついていて風もあるので
船を出すのはあきらめることに。
あとで、港で釣り糸を垂らそうということになり、
まずは島を一周することになりました。
観光遊歩道が整備されていて、
ゆるい山道を、灯台を中間目的地にして、
のんびり1時間のウォーキングができるのです。
海岸線は丸くでっかい石がごろごろか、断崖絶壁。
これで浜があったら、けっこうな観光地になるのになあ。
戻ってきて、釣り。
今晩の食料調達のためであります。
牟岐のスーパーでちょこっと調達してきたとはいえ、
これがないとこの旅らしいメインディッシュがありません。
釣らねば!
そしたらですね、おもしろいように釣れる!
しょうじき、ぼくは釣りの面白さというのを
ちゃんと理解しているとは言えないと思うんですが、
こう釣れると楽しいですね。
魚がかかったときの竿のぶるんという振動がやみつきになりそう。
水が澄んでいるので、見ていると魚がいる場所というのがわかります。
「底もの」というやつでしょうか。
魚の気持ちになって、針に多めのオキアミをしかけておとすと、
けっこうあっという間に食いついてくれます。
みんなで、カサゴ、アジ、ベラ、なぞのウナギみたいなの、
いろいろ釣りました。
カサゴは刺し身に。ぷりっぷりでうまいことうまいこと。
ほかは、甘辛く煮付けました。
うまかったー!
そして早めに就寝、翌朝は5時すぎに起きて船に乗ります。
快晴、なれど、ちょっと寒い。
日に焼けそうなので、ローションを塗って行ったんだけど
けっこう焼けちゃいました。
水深15メートルくらいのところで
いちばん先にコマセ(かな?)を詰めた、
鉛つきの小さな金属籠をつけて、
針を7本ほど等間隔に配して沈めます。
針は深いほう2,3コにオキアミを。
用語がよくわかってなくてすみません。
こちらは、いれたとたんに
紅いでっかいベラが食いつきました!
これは幸先いい〜、と思いきや、
そのあとは、わりとしぶい釣果。
でも同行者は「カワハギ」を釣ったりして、
船酔いもせずにじゅうぶんたのしい4時間。
ていうか4時間も経ってたんだ! と驚きです。
釣りって時間感覚がなくなるなあ。
戻ってきて、カワハギを刺し身にしたりして、
みそ汁やゆで卵、買っておいたソーセージなどで朝ご飯。
これもまた、うまかったあ。
食後、強い日差しのなかを、ご近所探検。
河童のミイラ???
流木かあ。
しかし鹿の頭を玄関に飾るかな。
なんか横溝っぽいです。
これは津波のときの避難所。
のぼってみるとけっこう高いです。
ぶらっとして戻ったら、もう帰る時間。
なんせ1日4便しか連絡船がないので
これにのらないと今日帰れません。
ということで短い島の旅、楽しかったです。
また行きたいなー。
都会もいいけど、たまに行く海と島は、
ほんとにいいなあ。