ピカデリーでの上映が終わるというので駆け込んだ
『彼らが本気で編むときは、』。
友人からの強い勧めがあって、
その友人は映画マニア(シネマディクト)なんだけど、
作品をそう簡単に勧める人じゃないので、
こりゃたいへん、と、無理して行きました。
タイトルから「編み物の映画なのかな?」ということと、
料理を飯島奈美さんが担当しているということ、そして
「生田斗真くんがトランスジェンダーの役らしいね」
という程度の前知識しかなかった映画。
このごろの悪い癖で「DVDになったら」とか
「配信されたら」という怠けモードがあったのを払拭して、
映画館に行ってよかったです。
荻上直子監督の作品って「たんたんと」しているのが
味のひとつだと思うんだけれど、
こんかいの「たんたんと」は、
「切なさ」が通奏低音で響いていた。
ドーン! とか、バーン! とか、
そういう激しさがないぶん、胸が痛いこと痛いこと。
運命というものに対し、ひとはどう向き合うのか、
向き合う決意とともに自分の属する社会にうまれるひずみ、
けれどもどうしても乗り越えなくちゃならないこと。
それがたて糸。
それを、これも荻上監督の持ち味である
「ドキッとするようなユーモア」がよこ糸として入る。
こ、ここで笑わせる? というような瞬間がいくつも。
もうねえ、うっかり笑ったりうっかり涙がにじんだり。
キャストがすばらしくって、
主役級のみなさんはもちろんのこと、
生田斗真くんの少年時代を演じた子
(高橋楓翔くんというのか)がよかったなあ。
田中美佐子さん、りりぃさん、小池栄子さん、
門脇麦さん、ミムラさん、
このあたりの女優たちの盤石ぶりといったら。
まいりましたです。
『彼らが本気で編むときは、』。
友人からの強い勧めがあって、
その友人は映画マニア(シネマディクト)なんだけど、
作品をそう簡単に勧める人じゃないので、
こりゃたいへん、と、無理して行きました。
タイトルから「編み物の映画なのかな?」ということと、
料理を飯島奈美さんが担当しているということ、そして
「生田斗真くんがトランスジェンダーの役らしいね」
という程度の前知識しかなかった映画。
このごろの悪い癖で「DVDになったら」とか
「配信されたら」という怠けモードがあったのを払拭して、
映画館に行ってよかったです。
荻上直子監督の作品って「たんたんと」しているのが
味のひとつだと思うんだけれど、
こんかいの「たんたんと」は、
「切なさ」が通奏低音で響いていた。
ドーン! とか、バーン! とか、
そういう激しさがないぶん、胸が痛いこと痛いこと。
運命というものに対し、ひとはどう向き合うのか、
向き合う決意とともに自分の属する社会にうまれるひずみ、
けれどもどうしても乗り越えなくちゃならないこと。
それがたて糸。
それを、これも荻上監督の持ち味である
「ドキッとするようなユーモア」がよこ糸として入る。
こ、ここで笑わせる? というような瞬間がいくつも。
もうねえ、うっかり笑ったりうっかり涙がにじんだり。
キャストがすばらしくって、
主役級のみなさんはもちろんのこと、
生田斗真くんの少年時代を演じた子
(高橋楓翔くんというのか)がよかったなあ。
田中美佐子さん、りりぃさん、小池栄子さん、
門脇麦さん、ミムラさん、
このあたりの女優たちの盤石ぶりといったら。
まいりましたです。